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曲ってやつをDAWってやつでつくりてえ2~DAWカスタマイズ編(そして早くも一曲目完成)~

DAWの初期画面なにしたらいいかわからんすぎる問題

 

 というわけで今見ていただいたのがAbleton Liveを開いたら最初に出てくる画面なんですが、なんというか…

なにをどうしたらいいかわからん…

 前回の記事で必要な機材を集めたので、これであとは雰囲気でやってたら音楽ができるかと思ったらなんか全然そんなことはなさそうでした。画面がまっさらすぎる。おそらく、ゲームとかで最初にキャラの外見とか能力を決めるみたいに、DAWでも色々と初期設定的なものが必要なんでしょう。そこで、今回は最初にどうセッティングしたら曲がつくれそうな雰囲気になるか調べてみました。

サンレコ2017年12月号「Yunomiが使うLive9」

 まず、参考になるなあと思ったのが、音楽制作に携わる人々を対象とした専門誌、サウンド&レコーディング・マガジン(通称サンレコ)の2017年12月号です。

 サンレコは、Amazonによる電子書籍の定額読み放題サービス、Kindle Unlimitedで読むことができるので大変ありがたいです。

 さて、今回参考にしたいのは、その中でも「DAW AVENUE」というコーナーの「Yunomiが使うLive9」という記事(kindleだと219頁)です。ここでは、「Yunomi流ポップ・ソング制作術➀ Liveセットとグループ・トラックの設定」というタイトルで、まずはじめに楽器ごとにトラックをグループ分けして立ち上げることをおすすめしています。以下に今回の重要箇所だけ引用します。1

 Liveはアレンジメントビューとセッションビューという2種類の作業画面がありますが、僕はすべての作業をアレンジメントビューで済ませています。
(中略)
 これから作ろうとする曲が人生最後の1曲でなければ、先にテンプレートのLiveセットを作っておくのがお勧めです。僕は次に作る曲のことを考えてテンプレートを改良した結果、必ず使うトラックを先に立ち上げ、それらを幾つかのグループ・トラックに分けるのが効率的だと思いました。グループトラックはFX(効果音系)、Drums、Bass、Chord(和音、アルペジオ系)、Lead(単音、メインとなるリード系)、Vocal(後でボーカルを録音するトラック)、Melody(メロディの下書き用)の計7つを作り、それぞれのグループ・トラックのフェーダーをあらかじめ-8dBに下げておきます。

 ということで、どうも使う楽器ごとにあらかじめグループトラックを立ち上げておくといい感じになるみたいです。2

Ableton Liveでテンプレートをつくってみる

 では早速やってみます。なんかこんな感じでグループトラックをつくっていって…↓

 そんで自分好みに設定した結果、こうなりました。

 自分好みの設定ができたら、「ファイル」→「Liveセットをデフォルトセットとして保存」をするとつぎに立ち上げたとき自動でこの状態になっていて便利です。

 これで後はグループトラックごとに音を配置していけば曲っぽくなるというわけですね。名曲がつくれる気がしてきました。

栄免建設さんに学ぶ

 さて、なんかおおむねいける気がしてきたところで、さらに参考になる動画があるのでこちらを見ていきたいと思います。

 これは巷で話題のYouTubeチャンネル、温泉マークのオートチューン実況で配信した『アーメン工法体験インターン 講師:栄免建設3です。ここでも重要になるのは、作曲を始める前の準備、下ごしらえです。そんで内容をめちゃくちゃざっくり一言で言うと、「アーメンブレイクを刻むときに、使うサンプルを予めつくってDrum Rackに整理して収納しておくと超便利だよ」というものです。※整理術とか色々と省略しすぎてるのでとりあえず本編フルで見てください!

真似してみる

 というわけで、栄免建設さんを見習って、温泉マークも手持ちのドラムとベースのサンプル4をDrum Rackに突っ込んでみました。

↑Drum Rackに自分が持ってるサンプルを突っ込んでみたところ。音が鳴る。

↑同じようにベースでもやってみた。とりあえず持ってるサンプルを片っ端から並べてあるだけなので、栄免建設さんが教えてくれた収納術はことごとく活かされていない。

 こうしてとにかくDrum Rackに音が収納されたのでとりあえずPUSH3で適当に打ち込んでみて、ついでにMIDIで鍵盤の音も打ち込んで曲をつくってみました。それでは聴いてください、温泉マークで『よくわかんないのうた』

よくわかんないのうた
作詞作曲:温泉マーク

よくわかんない よくわかんないよ
わかんないね そんなことが世界にはたくさんあるね
よくわかんない わかんない
よくわかんないことがわかんないままになってるね
よくわかんないね
調べてみても出てこないね
よくわかんないね
わかんないとこがわかんないね
わかんないとこがわかんないとこからわかんないね
っていううた ちゃんちゃん

こんな曲がつくりたかったんじゃない

 なんともいえない曲ができてしまいました。DAWを使いこなしているとは到底いえないですね。今回、栄免建設さんに倣ってとにかくDrum Rackにサンプルをぶち込んでみたのですが、全然使いづらかったです。そもそも栄免建設さんは自分でめちゃくちゃ曲を作りながらさらに曲を作りやすくするためにカスタマイズしてった結果あの素晴らしい下ごしらえになってるわけで、いきなり雑に真似していきなりうまくいくはずもなかったです。ここは試行錯誤を重ねてやっていくしかないですね・・・。
 具体的には今の時点では、➀自分が使いやすいようにDrum Rackが整理されていない。②そもそもサンプルをちゃんと使いこなすだけの技量が備わっていないと思うので、次回は一旦サンプルから離れて、Vitalって無料で入手できるシンセサイザーを使ってMIDIの打ち込みで曲をつくってみたいと思います(多分ライブ配信でやります)。よろしくお願いしまチュン❣

↓今回の曲のプロジェクトファイルを置いておきます。Drum Rackのサンプルは反映されないと思うけどテンプレートは若干参考になるんじゃないかな…
https://drive.google.com/drive/folders/1piKSCa41Pgvlvz-ePp3KYDE7034sl_1o?usp=sharing

↓今回の曲の音源、アカペラ音源はこちらから
https://soundcloud.com/user-490143904/apejitsb6al4?si=2b23c1aee62242fe857d1db974e00075&utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing
https://soundcloud.com/user-490143904/ediazq5waeqg?si=2b23c1aee62242fe857d1db974e00075&utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing

  1. Yunomiによる本記事は、今回取り上げた第1回から、2018年3月号の第4回までサンレコで連載されています。どれもとても参考になるのでおすすめです。 ↩︎
  2. ここで引用した文章の用語「アレンジメントビュー」「セッションビュー」「トラック」とかの意味がわからなかったAbleton Liveユーザーは、まずチュートリアルを学んで最低限の操作方法と名称を覚えるといいです。Abletonの公式サイトを見るか、YouTubeで「Ableton Live 初心者」とかで検索したらいっぱい出てくるし、温泉マークは『Ableton Live11攻略BOOK』って本を買って基本操作を学びました。 ↩︎
  3. 栄免建設さんについて詳しく知りたい方へ
    ↓制作や出演をまとめたもの
    https://foriio.com/amenkensetsu
    ↓SNS等各種リンクをまとめたもの
    https://linktr.ee/Amenkensetsu ↩︎
  4. 温泉マークはサンプル素材を主にSpliceという定額でサンプルダウンロードできるサイトから入手しています。わりと大物のミュージシャンの曲でもここのサンプルが使われてるのを聴くことがあるくらい有名なやつです。https://splice.com/home ↩︎

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