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9月の詩

悪の友だちが鶴になり
履きかけの顎をわたしの郵びんポストにいれた
履きかけの顎は月のかたちをしている
名をつげぬまま飯が焼かれたので就いた名は職をうしないさまよう
面を接だんさせながら東京観光している生きもの
物が東京で作られ曲がっていくさまをみているのか1


  1. この詩は、ZINEおかけんの論考、コイズミアヤ「Fの星座「先行するF」とヒュームからの印象」を元にしてつくられている。簡単に制作プロセスを説明すると、9月にあげたブログから任意の漢字を22個選び、それをFの星座(ZINEおかけん付録)に基づいて並べ替える。すると以下のようになる。

    悪友鶴
    履顎郵
    履顎月
    名飯焼就名職
    面接東京観光生
    物東京作曲

    これに対して、漢詩の読み下しのように言葉を付け加えることでこの詩は出来上がっている。 ↩︎

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